【古事記と言霊】超要約して簡単に解説

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古事記を読んだことがある人もない人も言霊的

解釈で進めていきましょう!

古事記の始まりの超重要シーンの真相

天地の初発の時、高天の原(たかまがはら)に

成りませる神の名は、

天の御中主の神。(アメノミナカヌシ)

次に高御産巣日の神。(タカミムスビ)

次に神産巣日の神。(カミムスビ)

この三柱の神は独神に成りまして、身を隠した

まひき。

天地の初発(はじめ)とは、心の宇宙の始まりの

ことです!

人間の心の中に現れて出てくるもの全部!とか、

心の内に何かが現れようとする兆しの瞬間のこと

です。

高天原とは、その心の世界のことです。

後にタカマハラ(五十音図のアカサタナの並べ

替えバージョン)が出てきますが、それがまさに

この高天原に関係大ありなんです!

成りませるは何となく読んで字の如く、

人間の思いが初めて動き始める瞬間!

ってことです。

そして神様一人目の天の御中主の神。

ここから神様にあいうえおの一音一音が当てられ

ていきます。

この天の御中主の神様は「」です。

ウは宇宙のウ、生まれるのウ、有るという意味の

ウ。そんな感じでイメージしていただいて、

宇宙の中心にあって全ての意識活動の元です。

アメノミナカヌシは心の宇宙の中心にある意識

活動の主人公ということになります。

主人公と言ってしまうと人とか神とかと捉えて

しまいがちですが、決して神様をそのように捉え

ず、何もないところに生まれた影も形もないひと

つの目覚めた意識。と感じてください。

そしてその心の宇宙が二つに分かれます。

それがタカミムスビカミムスビです。

生まれた瞬間二つに分かれるのです。

見るものと見られるもの、わたしとあなた、

主体と客体に分かれます。

高御産巣日が「ア」神産巣日が「ワ」です。

タカミムスビとカミムスビは字を見れば、

タカミムスビは「タ」が1文字多いだけです。

カミムスビはカミは噛み合わせる、

ムスは生まれる、生じるという意味で、

ビは言霊のことです。

タは、田んぼの田に通じます。田とは後々説明

しますが、五十音図のマスのことです。

天照大神が田んぼを耕すということが後章出て

きますが、それは言霊を自覚された人間性を表

します。主体側の高御産巣日は自覚する側、

神産巣日は無自覚で自覚される側ということ

になります。すごく人によっては解釈が難しい

ところですが。。

とにかく生まれた瞬間二つに分かれる!と

いうことが言いたいのです。

そしてこの神様は独神で身を隠しているですが、

独神は孤立しているということです。

アは感情の世界と以前お伝えしました。

アの感情はウの欲望やオの経験知に依存すること

なくひとつの独立した心の次元です。

それを独神と言っています。

身を隠しているというのは現象として見えないし

聞こえないし、触れないといったように心の中

だけの実在しているということです。

感情をこれですよと提示できませんよね。

それが身を隠しているということなのです。

ここまでを図で表すとこのようになります。

聞きなれない神様が次々出てきてパニックになる章

次に国稚く、浮かべる脂の如くして水母なす漂へ

る時に、葦牙のごと萌え騰る物に因りて成りませ

る神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅の神。次に天

の常立の神。この二柱の神もみな独神に成りまし

て、身を隠したまひき。

国稚くとは組んで似せるもしくは、区切って

似せるという意味です。

稚く(わかく)は、幼稚園の稚を使っているので

分かりやすいと思いますが、まだはっきりして

いない様子を表現しています。

浮かべる脂の如くしては水の上に浮いている油

のように不安定ということです。

水母(くらげ)なす漂へる時には、暗い気の意味

で混沌として暗黒に包まれていてまだはっきりと

分別できないということです。

心の宇宙に意識が生まれて主体と客体に分かれた

のだけれど、それだけでは混沌としているという

ことです。

葦牙のごと萌え騰る物に因りては、

葦の芽の如く次から次へと吹き出てくる様子を

表しています。

そして出てくる神様は、

宇摩志阿斯訶備比古遅の神

(ウマシアシカビヒコヂ)

宇摩志は霊妙なの意味。

阿斯訶備は葦の芽、比古遅は男のこと。

霊妙な葦の芽のように次から次へと萌え出る

言葉の実体ということになります。

それは人間の記憶のことです。

宇摩志阿斯訶備比古遅の神とは、人間の記憶、

経験した出来事の記憶のことです。

その記憶はポツンとあるものではなく、他の記憶

と連結していて、次々と果てしなく関係が広がり

ます。その宇宙のことを「」と言います。

「ヲ」は尾や緒をイメージいただけると良い

です。

天の常立の神(アメノトコタチ)

天の常立は、大自然に恒常に成立する主体、と

いった意味です。

宇摩志阿斯訶備比古遅が記憶そのものの世界、

天の常立は記憶し、それぞれの関連を考える主体

の世界「」です。

記憶とその関連を考える世界といえば、学問の

世界です。この記憶とか学問的な思考の世界も

それだけで十分独立していて存在してるので

この二柱の神もみな独神ということです。

ここまでで、ウの五官感覚作用の世界から

何かなという感情のアとワに分かれ、

その思考の次に人はそれを今までに経験した

過去の出来事の中の記憶に結びつけようとし

ヲとオの経験知の世界が現われました。

聞き馴染みのある国常立の神様の章

次に成りませる神の名は、国の常立の神。

次に豊雲野の神。

この二柱の神も、独神に成りまして、

身を隠したまひき。

国の常立の神は、国家が恒常に成立するための

実体という意味です。この実体が「エ」です。

エの宇宙の広がりから現われる人間の働きは

実践智と以前にお伝えしました。

エは「選ぶ」をイメージしてください。

選ぶと言っても、ある出来事を思い浮かべて、

「これは何故かな?」と考える場合は経験知の

「オ」になります。ではなくて、思考の始めの

宇宙の始めに帰って、「さてわたしはどうしよう

かな」と思う時、これは実践智のエの知恵が

働きます。

豊雲野の神は豊(十四・トヨ)を暗示していま

す。十四は言霊の先天構造を構成している言霊

数の基本数です。(今回は説明を省きます)

雲は組む、野は分野で豊雲野は先天構造の言霊

をどのように組んでいくかを考える分野と

いった意味になります。それは実践智によって

表された道理とか道徳とかという意味になり、慧

とか絵のイメージが相応しいです。

古事記と言霊序章のまとめ

ここまでをまとめ、図で示しますと以下のように

なります。

何もない広い心の宇宙からウ、アワ、オヲ、エヱ

の宇宙が生まれてきました。

言霊ウから五官感覚作用、言霊ア(ワ)は感情、

言霊オ(ヲ)から経験知、言霊エ(ヱ)からは

実践智が現われそれぞれ独立し、そのひとつひと

つは先天構造内部のもので現象として姿は見えま

せん。

そして母音である言霊アオエは主体側で

言霊ワヲヱは客体側の半母音であります。

母音と半母音、主体と客体を対立させると以下

のようになります。言霊ウは主も客もウと考え

ます。

アとワ、オとヲ、エとヱはそれぞれ対立していま

すが、お互いに独り神で身を隠しているので、

それ自体は静まりかえっていて、自ら行動を

起こしません。お互いに気づいていないとも言え

ます。わたしとあなたに働きかける存在が

「父韻」です。

次章は父韻の説明の章ですが、今回はここまで。

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